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住宅ローン

代表的なものは住宅ローンです。一時金で全額を支払うのは稀で、住宅ローンを組み込むのが一般的になっています。長期間にわたり毎月返済していくことになるため、頭金を多めに支払ったり、ボーナス時の返済額を大きくしたりして金額の調整が可能です。

火災保険・地震保険

火災保険や地震保険は、住宅ローンの加入条件になることが多いので、あらかじめ維持費用に含めておきましょう。地震保険は火災保険への加入が前提で、保険料は地域により異なります。

修繕費用

戸建て住宅では、各種設備の修繕費用も必要です。特に使用頻度が高く、劣化が激しい風呂場やキッチンなどの水回り、壁紙や床などの内装、外壁などに修繕費用がかかります。新築から数年程度で修繕が必要になるほどの劣化は見られませんが、10年を越える頃になると不具合が目立ってくるケースが多いようです。

各種税金

戸建てを購入すると、いくつか税金の支払いが発生することも忘れてはなりません。「不動産取得税」や「登録免許税」などは購入時に1回だけ支払います。購入後、毎年支払うことになるのが「固定資産税」です。毎年支払っていく税金のため、維持管理コストの中でも大きな割合を占めます。

住むエリアによっては、道路や上下水道の整備が目的で徴収される「都市計画税」が課税されることもあるので、あらかじめチェックしておくと安心です。具体的な税金の金額は次の項目で解説しているので、あわせてご覧ください。

町内会費

維持費用の1つとして町内会費もあります。ゴミ置き場の管理や地域の祭り、親睦会など地域社会のために使われるもので、月1，000～2，000円ほどが相場です。

固定資産税

固定資産税は、毎年1月1日時点での土地建物所有者に対し、市町村が課税する税金です。各市町村が把握している固定資産税評価額を課税標準にして1．4％の税率がかかります。

おおむね、土地建物の購入価格の7割が評価額の相場になっているようです。評価額は市町村により異なりますが、一般的な戸建て住宅では年間10～15万円ほどになります。

都市計画税

都市計画税は固定資産税とセットで徴収される税金です。評価額に対して税率は0．3％で、一般的な規模の住宅では年間で3～5万円ほどが相場になっています。

火災保険

火災保険は住宅ローンとセットで加入するのが一般的です。銀行などの金融機関の視点で見ると、住宅ローンを設定した家が火災で焼失した場合、ローン回収が困難になります。そこで火災保険金を回収することで、住宅ローン破綻を防ぐと同時に不良債権化も防げるメリットがあるわけです。火災保険料は年間15，000円程度が相場になります。

地震保険料

地震保険は火災保険とセットで加入するのが一般的です。保険料は地震リスクが地域によって異なるため、所在地のエリアごとに設定されています。戸建ての木造住宅では、年間7，100～25，000円程度が相場です。

また、税金ではありませんが、固定支出として光熱費や駐車場代も必要です。光熱費はライフスタイルで異なりますが、月21，000円ほどが平均的とされています。駐車場代は地域により差が見られ、地方では月1万円程度、東京都内では月平均2万円を超える点もチェックしておくとよいでしょう。